不妊治療の中で頻繁に使われているクロミフェンというお薬をご存知でしょうか？
クロミフェンというのは排卵誘発剤で、不妊治療で使われる薬の中で最もポピュラーなものと言えると思います。
このクロミフェンについて詳しく紹介していきたいと思います。
○クロミフェンとはどのようなお薬なのでしょうか？
クロミフェンは排卵誘発剤として使用されている薬です。
クエン酸塩という成分から作られた薬で、「クロミッド」という商品名の薬がメジャーになっています。
クロミフェンの商品名がクロミッドという形になっています。
排卵誘発剤という名前のとおり、排卵の手助けをしてくれる働きがあります。
無排卵の人が排卵をさせる為に服用するのはもちろんですが、きちんと排卵している方でも、より質の良い卵胞を育てる為に
クロミフェンを服用する場合もあります。
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生理５日目から５日間、毎日１錠ずつ服用するケースが一般的ですが、それでも効果が現れない場合は１日２錠・３錠と徐々に
量を増やしていく場合もあるようです。
○クロミフェン服用の際のメリット・デメリットはあるのでしょうか？
クロミフェンのメリットは、身体への負担が少なく副作用がほとんど出ないという点だと思います。
その為、無排卵の治療となった時に第一に選択されるケースがほとんどです。
そして、排卵が無かった人の排卵を起こすだけではなく、卵胞の質を良くする効果もあるとされています。
そして、デメリットとして挙げられるのはクロミフェン服用により複数の卵胞が排卵してしまい双子・三つ子などの多胎妊娠の可能性
が自然妊娠に比べてわずかにアップしてしまうという点です。
クロミフェン服用で妊娠した方の５％が多胎妊娠だそうです。
そして長期服用（６ヶ月以上）により、子宮内膜が薄くなってしまう・頚管粘液が少なくなってしまうなどのデメリットもあります。
子宮内膜が薄くなるのも頚管粘液の減少も妊娠の妨げになってしまうので長期服用には注意が必要です。
このクロミフェンにより多くの方が妊娠していますので、気になる方は医師に相談してみると良いと思います。
