不妊治療でよく使われている薬の1つに排卵誘発剤があります。
無排卵の人は排卵を起こすために、そして排卵している人にもより質の良い卵胞を育てる為に使われています。
ですが、残念ながら排卵誘発剤を服用してもなかなか思うような効果が出てこない場合もあります。
排卵誘発剤の効果が表れないのはどのような場合なのでしょうか?
○排卵誘発剤の効果が出にくいのはどんな場合でしょうか?
排卵誘発剤の効果がなかなか出ない理由はいくつか考えられますが、その中で多いのが「多嚢胞性卵巣症候群」が挙げられます。
多嚢胞性卵巣症候群はPCO・PCOSとも呼ばれている月経異常・排卵障害の一種です。
一般的には1周期で1個の卵胞が成熟し、20ミリを超えたあたりで卵胞が破裂し、排卵がおこります。
ところがPCOの場合、卵胞がたくさん育ち過ぎてしまい複数の卵胞が大きくなってしまいます。
そして排卵には至らない所で成熟がストップしてしまい無排卵をおこしてしまいます。
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このPCOになってしまうと、排卵誘発剤を飲んでも排卵できない場合があるようです。
そして、排卵誘発剤の薬だけでは排卵できずに排卵誘発をする為の注射をプラスするのですが、それでも排卵できない場合もあります。
それどころか、OHSSという卵巣が腫れてしまったり腹水が溜まってしまうなどの副作用を引き起こす可能性もあります。
ですが、PCOでも軽度なら排卵誘発剤で排卵し妊娠できるケースも多数あります。
なのでもしPCOと言われても医師による適切な治療を受ければ妊娠も可能なのであまり深刻に考えないようにしてください。
○排卵誘発剤で効果が出ない場合にはどうすれば良いのでしょうか?
排卵誘発剤を飲んでもなかなか効果が出ない場合、もちろん主治医の指示に従って治療を続けるのが一番ですが、
自宅でもできることはあります。
排卵が不安定な場合にはマカのサプリメントを飲んでみたり、身体の冷えを防ぐためにおなか周りを温めてみたり、
など体質改善をすることで排卵の手助けになる場合もあるので、試してみると良いかもしれません。