不妊治療には、妊娠に必要なホルモンを薬注射で補充していく「ホルモン療法」という治療法があります。
あまり聞きなれない言葉ではありますがホルモンを人工的に補充することに対して副作用はないのか?など気になる
点があると思います。
不妊治療のホルモン治療にはどのような副作用があるのでしょうか?
○不妊治療のホルモン治療とはどのような治療なのでしょうか?
低温期・排卵期・高温期など、生理周期に合わせて妊娠に必要なホルモンを補充していくのがホルモン療法です。
低温期には、より良い卵胞を育てる為にFSH(卵胞刺激ホルモン)やHMG注射などでホルモンを補充していきます。
そして、卵胞が育ってきたら排卵を起こすためにHCG注射をする場合もあります。
高温期に入ると、受精卵の着床を手助けや高温期の維持の為に黄体ホルモンを補充します。
これらはあくまでも一部の例で、個人個人の状態に合わせて、必要なホルモンを随時補充していきます。
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○不妊治療のホルモン療法にはどのような副作用があるのでしょうか?
本来なら自分の体内で生成されるべきホルモンを注射や薬で外部から補充するとなると少なからず自然に逆らうことになってしまうので、
副作用がゼロということは残念ながらありません。
HMG注射を続けることにより、OHSSと呼ばれる卵巣過剰刺激症候群を引き起こす可能性があり、これは重大な副作用と言えると思います。
(HMG注射をした方全員に起こるわけではありません。)
FSH注射でのホルモン補充では頭痛などの副作用が現れる場合があります。
他にも、薬の副作用で頭痛・めまい・腹痛・吐き気などの副作用が出る場合もあります。
これらの副作用は最初の数日でおさまる場合もあれば、薬が合わずにずっと副作用が続いてしまう場合もあります。
ホルモン療法の副作用はかなり個人差があります。
ホルモン療法を受ける際は、主作用と副作用を考え主治医と相談しながら自分にあった治療法を見つけていくと良いと思います。