人工授精と体外受精の違い 費用や方法について

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人工授精と体外受精の違い 費用や方法について【人工授精】
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人工授精とは、自然妊娠やタイミング療法でなかなか妊娠できなかった方が行う方法です。
不妊治療の第一歩となる人工授精ですが、体外受精との違いを詳しくご説明します。

人工授精と体外受精との違い

中には、人工授精と体外受精は何が違うのか分からないという方もいらっしゃいます。
人工授精は、排卵日に合わせて精子を採取し、人工的に子宮の中へ精子をおくる方法です。
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体外受精は、体内での受精が難しい場合に、女性の体内から取り出した卵子と精子の受精を体外で行う方法です。

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今回は、まず人工授精について説明します。

【人工授精の流れ】

(月経開始から2~3日目)
自然周期または、排卵誘発剤を使って卵巣を刺激し、成熟な卵胞を育てます。

(月経開始から10~14日目)
排卵日付近に超音波エコ-で卵胞の大きさ、子宮内膜厚の測定を行い、排卵日を特定します。
排卵日が特定されたら、確実に排卵するよう、HCGの注射をお尻に打ち翌日に人工授精となります。

(人工授精当日)
当日は、旦那さんに自宅で専用容器に精子を採取してもらいます。
※病院で採取をする方もいらっしゃいます。
自宅で採取した場合は、2時間以内持参します。
温度が低くなると精子が死んでしまう為、下着やタオルで温め体温に近い状態で持参して下さい。

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精子は、そのまま子宮膣内に注入するのではありません。
まず、精子を濃縮し、運動が良好な精子を選び、培養液を用いして処理します。
処理時間は、30分~1時間程です。
※男性は人工授精当日まで、原則として5日程禁欲します。禁欲することで、精子の数が十分採取できる為です。

精液を細くやわらかいチュ-ブに入れ、子宮膣内に戻します。
痛みなどの苦痛は全くなく、時間も2~3分で終わります。
治療後は、5~10分程休んでから帰宅します。

(人工授精後)
治療終了後は安静にしている必要はありませんのでお仕事や家事をしても構いません。
人工授精当日から、2日間抗生物質を服用し、感染を防ぎます。
その他にも黄体ホルモンの補充をしていきます。
補充方法としては、飲み薬と注射の2種類があり、2種類を併用して補充を行う場合もあります。

(月経予定日)
月経予定日が経過して2~3日月経がこない場合は、ご自宅で妊娠判定(妊娠検査薬)を行って下さい。

【人工授精費用】
費用は実費となり、10,800円~

【人工授精に向いている方】
・精子の運動率や数に問題があり、自然妊娠が困難である
・フ-ナ-テストの結果が悪い方
・精子の進入障害がある
・性交障害がある
・体外受精に抵抗がある
・不妊の原因が不明である

【人工授精に向いていない方】
・男性側には問題がなく、フ-ナ-テストの結果が良い方
・女性の年齢が高い場合

人工授精は、妊娠率が5~15%ぐらいで、3回~6回までが妊娠率が高く、回数を重ねていくほど妊娠率が低くなります。
その為、6回程人工授精をしても授からなかった人は、体外受精・顕微授精にステップアップする方もいらっしゃいます。

私も実際に人工授精を5回行いました。
結果、人工授精では授かることはできませんでしたが、治療のストレスもほとんどない為、安心して治療を受けることができました。
人工授精と聞くと、大変な治療と思う方もいらっしゃると思います。
実際には、ほんの少し妊娠の入口をお手伝いする治療ですし、自然に近い形で妊娠ができますので安心して下さい。


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