不妊症とは何か ?
不妊症とは、避妊している時期を除き、普通の性生活が2年以上あっても妊娠しない、という状態のことです。
不妊症というと、女性に原因があるというイメージが強いですが、半数は男性に原因があることがわかっています。
・男性にも原因がある
そのため、女性が赤ちゃんができないことを一人で抱え込むのは不毛です。
それがたとえ「夫は今忙しいから心配をかけたくない」とか、「妻を責めるようで…」といった配慮であっても、です。
赤ちゃんを迎える場合も、ご夫婦だけで生きて行く場合も、その後の人生を共に生きていくご夫婦の信頼関係が基盤となるからです。
それを踏まえた上で、赤ちゃんができないパターンを整理しましょう。不妊には、幾つかの原因があります。
不妊症の原因は何か?
原因1：ストレスや生活リズムのずれ
これは、ストレスを無くし、生活リズムを合わせることで妊娠できる可能性があります。生活のリズムのずれとしては、単身赴任、当直や夜勤など不規則な仕事、長期出張、遠洋漁業で性交の機会がないといったことが挙げられます。
ストレスは、仕事や家事など身近なことが心身の負担となってしまって、一時的な排卵障害、排卵の時期のずれ、一時的な造精能の低下を生じたり、気力が低下しセックスする気になれない、といった状態です。
こうした原因の場合は、ストレスを上手に解消したり、勤務状況が変わるなどで生活リズムが整えば、妊娠する可能性が高くなります。
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原因2：子宮と精巣機能の軽度な不調
これは、排卵を誘発したり、タイミングを調整するなどのちょっとした治療とアドバイスで解決する場合です。排卵や月経の時期がずれる、高湿期が短い、精液の量や精子の数が少ない、あるいは運動量が低いなどの原因がわかれば対処でき妊娠しやすくなります。
原因3：原因2より薬に反応しにくい状態
パターン2より専門的な治療が必要な場合です。例えば、お薬で反応しにくい排卵障害、下垂体などのホルモン分泌の障害、卵管が狭くなったり閉じている、精子がパターン2より数や運動量が少ないといった原因で、卵子と精子がなかなか出会わない状態です。
この場合は、高度不妊治療のできる施設や、手術環境の整った不妊専門の産婦人科医院での治療となります。
原因のまとめ
以上の3パターン以外では、絶対的不妊といって、精子や卵子がない、両側の卵巣・精巣を手術で取ってしまった、治療などで卵巣・精巣の機能を失ってしまった、などの場合もありますが、そうでなければ、妊娠の可能性はあります。
希望を持つことと、お互いを大切にすること
赤ちゃんが欲しいと思われるご夫婦で、絶対的不妊でない場合は、5年以内に妊娠されているとデータが証明していますので、赤ちゃんを迎える最初の一歩は、何をおいてご主人様、奥様がお互いをいたわり、大切にすることからではないかと思います。
毎日の「いってらっしゃい」、「おかえりなさい」に笑顔を添えてみる、「今日もありがとう」、「疲れたでしょ、ゆっくりしてね」といたわりの言葉をかける、そんな些細なことが赤ちゃんを迎える最初の準備となるのかもしれません。
