不妊治療しても赤ちゃんできない
大切なのは不安やストレスから解放されること。
結婚されて、お子様を待ち望んでいる方、いずれは…と思っている方、妊娠・出産についてお考えは様々です。でも、結婚して2年、3年と過ぎ、なかなか赤ちゃんが授からないとなると、心配になる方も多くいらっしゃいます。そんな方に、原因とアドバイス、そしてなぜできないのかご説明します。
周りのプレッシャーが不安を募らせる
親や親戚から「子供はまだ?」と聞かれるのも、悪気はないと自分に言い聞かせつつも負担に思うようになったり、
他の夫婦はどうなのかと気になり始めたりすることも少なくありません。
次第に、このままできなかったらどうしよう?もしかして、私に原因があるのだろうか、どんどん不安のスパイラルに入っていくこともあります。
また、不妊治療でストレスを感じていたり、その苦痛を一人で抱え込んでしまっている人もいるかもしれません。
そのストレスが夫婦仲にも影響することもあり、さらに心労が増える悪循環に陥りかねません。
大切なのは、あなた自身が不安やストレスから解放されること。
そして、ご自分の選択を信頼し、豊かな人生を生きていかれることです。
病院によって検査結果が違うことも。
赤ちゃんができない理由について、ご自身でもすでにお調べのことと思いますが、今後のことを判断していくためにも、産婦人科受診をお勧めします。
ご夫婦の赤ちゃんができない原因を突き止めることができれば対処法も絞られ、むやみに悩まずにすむからです。
また、一回だけ検査をした、という方も再度受けてみたり、別な病院でチェックしてみるのもおすすめです。
検査結果は体調によっても異なったり、病院の方針によって思いもよらぬ可能性が見えることもあるからです。
インターネットの情報
ただ、インターネットやテレビのネガティブな情報に触れ 、産婦人科にいくのを不安に思ったりすることもあると思います。あるいは、最初に受診した病院で不快な思いや辛い思いをされた経験から躊躇していることもあるかもしれません。または、有名人の妊娠・出産のニュースから、妊娠・出産を安易に考えすぎて産婦人科に行くのを先延ばしにしている状態かもしれません。いずれの場合も、赤ちゃんが欲しい女性にとっては、時間をロスしている状態になってしまいます。
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赤ちゃんができない原因は様々ですし、家族のサポート環境や育児環境もケースバイケースです。そのため、大切なのはご自身そしてご夫婦なりの妊娠・出産を築いていくのだという能動的な姿勢です。そして、赤ちゃんを授かれる期間は有限であるということを改めて心に留めて欲しいと思います。
そこでまずは、赤ちゃんができないときに産婦人科でどのような検査をするのか、具体的なイメージを掴みましょう。イメージをつかむことで、産婦人科に行く敷居も低くなりますし、適切な情報収集で医療機関とスムーズに連携をとれるといった効果もあるためです。
赤ちゃんができないとき、どんな検査をするのか?
妊娠を希望されているご夫婦で、通常の性交をしているが2年妊娠しなかった場合、検査をされることをお勧めします。もちろん、年齢などで妊娠を少しでも早くと望まれる方は2年待つ必要はありません。いずれにしても、その際に最低限必要な検査は、基礎体温の測定、精液検査、子宮卵管造影、フーナーテストです。
1.基礎体温の測定
ドラッグストアなどで入手出来る婦人体温計、筆記用具、基礎体温表があればすぐ測定開始できます。婦人体温表が付属している基礎体温系を選ぶとスムーズです。また、インターネットから記録表をダウンロードしたり、スマートフォンに記録機能のあるアプリもあるので、ライフスタイルに合った記録方法選ぶのが長続きのコツです。
測定方法は、測定と記録用具一式を手の届くところに置いておき、目が覚めた時に布団の中で体温計を口にくわえて5分間測ります。起き上がると体温が変化してしまうので、目覚めてすぐ測定してください。なお、測定時刻は厳密である必要はありません。
2.精液検査
3日間の禁欲後、朝に射精した精液を専用容器に入れて、なるべく人肌にあたためて病院に持参します。一定時間がたった後、検査を行います。体調によって精子の数や運動量も変化するため、複数回行うのが理想です。
3.子宮卵管造影
子宮のレントゲン撮影です。月経開始日?10日以内で、月経終了の頃に実施します。子宮の内部に異常がないか、造影剤を子宮に入れてレントゲンを複数とって確認する検査です。
4.フーナーテスト
精子と頚管粘液の相性をみる検査です。男性は3日間禁欲後、排卵日朝に性交し、女性はその後病院を受診します。子宮頚管粘液と膣の奥から分泌物を採取し、精子の量を顕微鏡で確認する検査です。
この4つの検査で問題がなければ、カップルの事情を加味した治療に入ります。もしこの検査で異常があった場合、さらに精査していきます。
すぐにでもチェックしたいという方は、早速基礎体温測定からはじめてみましょう。その上で、産婦人科を受診するとよりスムーズです。待ち望まれているたくさんの赤ちゃんが無事生まれてきますよう、心からお祈りいたします。